今日も山へ行こう

山が大好きな、30代ヤマオンナの山行記録。

登山中の失敗談[表銀座で道を間違えた話]

今年の夏、表銀座コース(喜作新道)を一人で歩いていたときのこと。

ヒュッテ西岳と水俣乗越の間で、道を間違えてしまいました。

幸い、すぐに「変だな」と気付いたので、道迷い遭難などアクシデントには発展していません。

振り返りの意味で、今回の道間違いについて書いています。

道を間違えた場所

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写真1:黒い丸の所が道を間違えた地点(Geographicaのトラックログより)

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写真2:写真1の黒い丸の部分を拡大したもの

ヒュッテ西岳と水俣乗越のちょうど中間地点あたり。

西岳方面から来ると登山道が左にカーブしている場所です。

Geographicaのトラックログでも、ほんの少しですが登山道ではない方向(右方向)に進んでいるのが分かります。

ちなみに、写真1ではヒュッテ西岳周辺でログがおかしな方向に付いていますが(ヒュッテ西岳の「ヒ」あたり)これは恐らく誤差です(^_^;)この時は小屋前のベンチで1時間ほど居合わせた方とおしゃべりしていました。

道を間違えたいきさつ

ログの画像を見ても分かるように、ここは登山道が大きくカーブしている場所です。

歩いてきた方向から前方を見ると岩場になっており、そのまま前に進めないことだけは分かりました。

なので周囲を見回しましたが、左側はよく見なかったようです。

左方向にあった正しい登山道に気づかず、右方向にあった道らしきものを「登山道」と勘違いしたために、間違えてしまったのだと思います。

ちなみにこの右側の道らしきもの、古い道なのか何なのかは分かりませんが、一部分が周囲より少し低くなっていました。

そんな(足元だけ見れば)登山道のような道が、先へ先へと続いていたのです。

ちなみにこの時、前後の見える位置に人はおらず私一人という状態でした。

「何か変だ」と気付いたきっかけ

この間違った道、最初こそ違和感なく進んだのですが、10mほど進むとハイマツがうるさくなってきました・・・。

「このルート、人がたくさん歩いているのに、こんなにハイマツが茂っているのはおかしい」

そう感じてGeographicaで現在地をチェック。

ただ、正規のルートから大きく外れていたわけではないため、この時点でははっきり分かりません。

もう一度周囲をよく見回すと、斜面を挟んで道の進行方向とは反対の方向に登山者がいるのが見えました。

私より少し先行していた登山者だと思います。

こうしたことから「やっぱりこの道は違うな」と思い、元来た方向へUターン。

正しいところまで戻って改めて周囲を見渡し、正規の登山道を発見できました。

その後は道を間違えることもなく無事に下山しましたが、どんなにメジャーなルートであっても些細なミスは起きるんだな・・・と感じた出来事です。

今回のルートミスで感じたことと対策

GPSを持っていても間違える時は間違える

私は普段から山に行くときはGeographicaを使っています。スマホで使えるGPSアプリです。無料でも使えますが、私は課金(960円)して制限解除したものを使っています。

geographica.biz

山行中も現在地をチェックしたり、ライチョウを見た場所をプロットしたりしています。あとは自分の歩行スピードを把握したり(地図のCTと比べて何割程度か分かると、山行予定を立てるとき非常に役立ちます)

そんな感じでGPSを使っていますが、それでも道を間違えました。

確かにGPSは(きちんと使えていれば)道迷いを防ぐために有効だと思います。

でもそれ以上に、自分の目で登山道を確認していくことが大切だと感じました。

今歩いている道が、この先どう繋がっているのか? 立ち止まってよく見ておくだけでも違うと思います。

この辺りについては、豊後ピートのブログを運営されている小尾和男さんの書籍「ガチで考える山岳遭難の防止」(Kindle版のみ)が非常に参考になります。

blog.goo.ne.jp

ちなみにGeographicaにはナビゲーション機能もあります。

こうした機能をきちんと使うことで、道間違いをグッと減らせるのでは?とも思っています。(と書きながら、私は人が多い北アのメジャールートばかり歩いているので、この機能はあまり使っていませんが)

「何か変」と少しでも感じたら、立ち止まって周囲をよく見る

遭難について書かれた本などを見ると、道迷いでは「何か変」と感じながらも進んでしまい、進退窮まる・・・というケースも多いようです。

道を間違えてしまっても、早い段階で気付ければ復帰できます。

「何か変」と違和感を少しでも感じたら、一度立ち止まってみる。そして周囲をよく確認する。引き返してみる。

GPSを持っていれば現在地を確認するのも良いと思います。

ただし、間違えてすぐの時点(正しい登山道に近い地点)では、間違っているかどうかGPSから判断するのは難しいかもしれません。今回の私がそうでした。

そんな中で「何か変」という自分の感覚は結構大事だと、個人的には感じています。

特にソロの場合は、頼れるのは自分以外いません。

今回の道間違いも、複数人なら間違えることもなかったと思います。

自分の判断で全ての行動が決まるため、より一層、慎重になることが大事だと改めて感じました。

メジャーなルートでも道を間違えることはある

表銀座のように人が多くメジャーなルートで、まさか道を間違えるとは・・・と思った今回の件。

こんな場所で道を間違える人はいないだろうと思いつつ調べてみましたが、やはり、私が見た範囲では記録も見つかりませんでした。

しかし、大天井ヒュッテのブログ(2016年7月19日)にこの地点のことが書いてありました。

www.yarigatake.co.jp

記事のちょうど真ん中あたりにある「迷い道」

正確な場所など確認はしていませんが、私が間違えたのはおそらくココです。

こんな草地の広場に出てしまうのか・・・と思いつつ、早々に引き返して良かったなと。。

場所は違いますが、2019年7月14日には八ヶ岳の美濃戸口から赤岳へ向かった登山者が道に迷い、行動不能になるという事故も発生しています。

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長野県警が毎週発行している『島崎三歩の「山岳通信」』より一部抜粋

https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/documents/n155_20190722.pdf

※画像の元ファイルはURLを参照してください。

ここは私も歩いたことがある道ですが、この話を聞いたときは「間違えるような場所はあったっけ?」と思ったほど。

そんな場所でも間違えてしまうことはあるので、大丈夫だろうと考えず、常に登山道をよく見て歩くことが大事だと感じた次第です。